Ubuntu@09 netatalk2.2.2でTime Machineサーバの設定
前回、失敗したUbuntu11.10にnetatalkを組み合わせてのTime Machineサーバ構築再びです。
今回は、よれよれさんのサイトを多いに参考にさせていただきました。
さっそく始めます。
Ubuntuソフトウェアセンターにあるnetatalkは2.2beta4です。
バージョン2系の最新版は2.2.2でなにやら認証に関するバグなども直っているらしいです。
Time Machine復元時に過去の日時(画面右のメモリみたいなやつ)の選択が出来なくて、見えているのにアクセスできない=アクセス権等の問題かなぁと思っていたこともあり、どうせならということで、2.2.2のコンパイルから行う事にしました。
最初にコンパイルに必要な以下のライブラリをインストールします。
全てUbuntuソフトウェアセンターからインストール出来ました。
libdb4.8-dev
libssl-dev
libgcrypt11-dev
libslp-dev
libavahi-client-dev
必要な準備が整ったら、いよいよnetatalkのコンパイルです。
コンパイルなんて何年ぶりだろうか。。。
都度sudoするのも面倒なので、スーパーユーザーになっておきます。
まずは作業フォルダを作り、そこに移動しておきます。
# mkdir work
# cd work
ソースファイルをダウンロードします。
# wget http://sourceforge.net/projects/netatalk/files/netatalk/2.2.2/netatalk-2.2.2.tat.gz
ダウンロードしたソースファイルを展開します。
# tar zxvf netatalk-2.2.2.tar.gz
展開して出来たフォルダに移動します。
# cd netatalk-2.2.2
コンパイルします。オプションの意味は何となくしか分かりません。
情報を公開してくれている方々に感謝です。
# ./configure --enable-debian --enable-srvloc --prefix=/usr --with-pkgconfdir=/etc/netatalk --with-uams-path=/usr/lib/netatalk
makeします。
# make
インストールします。
# make install
つづいて、Time Machineの保存先となるフォルダを作成します。
私は、自分のhomeディレクトリ内に作りました。
# mkdir /home/xxx/TimeMachine
オーナーを自分に変えます。
# chown xxxx:xxxx TimeMachine
アクセス権は755にします。
#chmod 755 TimeMachine
最後に、各種設定ファイルを変更します。
変更箇所だけ記載しておきます。
■/etc/default/netatalk
ATALK_UNIX_CHARSET='UTF8'
ATALK_MAC_CHARSET='MAC_JAPANESE'
■/etc/netatalk/AppleVolumes.default
Time Machineで表示される保存先の名称とサイズを記載しています。
volsizelimit:50000は50GBまでと言う事です。
:DEFAULT: options:upriv,usedots dperm:0700 fperm:0600 ea:sys
/home/xxxx/TimeMachine "Time Machine" options:tm volsizelimit:50000(この行は自分で書く)
■/etc/netatalk/afpd.conf
- -tcp -noddp -uamlist uams_dhx2.so -nosavepassword
以上で、OS X LionとUbuntu11.10とnetatalk-2.2.2でTime Machineのバックアップが上手くいきました。
最初に失敗した理由は、netatalkのバージョンのせいなのか、いろいろな情報を混ぜてやたらと設定ファイルを変更してしまったからなのかは分かりません…。
取りあえず、上手くいって良かったです。
※スーパーユーザーでのコマンド表記を#に修正しました